「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会

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【事務局からのお知らせ】「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会 令和4年度成果報告会の開催について

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『「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会』https:/www.knowledge.maff.go.jp/ は、農林水産・食品分野に異なる分野の新しい発想や技術を外部から取り込み、革新的な商品や事業等を生み出し、他者との協創を通じて、加速度的な市場形成を促進するオープンイノベーションの場を提供し、共に行動することを基本的な考え方として、民間企業、生産者、大学、研究機関、非営利法人等の多様な関係者が集まり、平成28年に発足しました。

現在約4,400人が会員登録をしており、175近くの研究開発プラットフォーム(会員が組織、分野、地域 等の垣根を超えて連携し、新たな商品化・事業化を目指して共同して研究開発に取り組むオープンな活動 母体)が活動しています。

今回、「知」の集積と活用の場において今年度特に魅力的な成果を創出した研究開発プラットフォーム(4件)による成果発信を行い、海外からの参加者を含む皆様に協議会・プラットフォームの活動内容をご紹介する成果報告会をオンラインにて開催いたします。産学官連携による農林水産・食品分野の最新の研究成果を是非この機会にお知りおきください。

1. 開催概要

開催日時:2023年2月8日(水) 13:00~15:30

会場:オンライン開催(WebEXウェビナー)

主催:「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会

参加対象者:同協議会会員(在日大使館・海外会員等、海外参加者を含む)ならびに非会員(協議会外部の民間企業、大学・研究機関、官公庁関係者、報道関係者等を想定)

言語:日本語および英語(同時通訳)

参加費:無料

2. プログラム(予定)

13:00-13:05開会挨拶(産学官連携協議会 会長 川村 邦明氏)

13:05-13:15「知」の集積と活用の場について(農水省農林水産技術会議事務局)

13:15-13:35プラットフォームの成果報告(計4件)

      「魚介類の鮮度見える化システム『MIRASAL』の開発」

      北海道大学大学院工学研究院 准教授 坪内 直人氏

      (持-31 ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム)

13:35-13:45 質疑応答

13:45-14:05「高精度植物生育情報を活用した高品質イチゴの培地レス栽培技術」

      豊橋技術科学大学大学院工学研究科 教授 高山 弘太郎氏

      三進金属工業株式会社 開発部戦略的基盤研究センター 田端 亜衣氏

(持-04 スマート・メガスケール植物工場研究開発プラットフォーム)

14:05-14:15 質疑応答

(14:15-14:25 休憩)

14:25-14:45「麹菌を用いた新たな代替肉『麹肉』の開発」

      筑波大学 生命環境系 准教授 萩原 大祐氏

      (お-09 健康長寿食品研究開発プラットフォーム)

14:45-14:55 質疑応答

14:55-15:15「木そのものを直接発酵して造る香り豊かな新しいお酒 林業振興と新産業創出を目指して」

      国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

      森林資源化学研究領域 微生物工学研究室 大塚 祐一郎氏

      (持-35 地域創生に資する森林資源・木材の需要拡大に向けた研究開発プラットフォーム)

15:15-15:25 質疑応答

15:25-15:30 閉会挨拶(産学官連携協議会 副会長 渡利 広司氏)

3. 発表概要

①「魚介類の鮮度見える化システム『MIRASAL』の開発」

北海道大学大学院工学研究院 准教授 坪内 直人氏

(持-31 ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム)

日本の漁港は活気が無くなりつつあり、現在、活気ある漁港づくりの御手伝いを行っている。具体的には、当研究グループが開発した魚介類の鮮度や貯蔵管理の数値化のためのシミュレーションソフト (MIRASAL) を用いる漁業従事者支援システムの構築を進めている。現在、千葉県の「先進的デジタル技術活用実証プロジェクト」において、MIRASALの活用方法の検討と実証に取り組んでいる。本発表を通して、当グループの活動内容を御紹介できればと考えている。

②「高精度植物生育情報を活用した高品質イチゴの培地レス栽培技術」

豊橋技術科学大学大学院工学研究科 教授 高山 弘太郎氏

三進金属工業株式会社 開発部戦略的基盤研究センター 田端 亜衣氏

(持-04 スマート・メガスケール植物工場研究開発プラットフォーム)

イチゴの国内消費は伸び続けており、市場規模は1,774億円にも及ぶ。また、輸出需要の高まりも顕著である。しかしながら、イチゴの生産者数は減少しており、それに伴う生産量の減少が危惧されている。これはまさに、わが国の農業生産において重大な機会損失が生じつつあることを意味する。このような状況を打破し、国内のイチゴ生産を活性化するためには、低コスト化・軽労化・高収量化を同時に達成し、稼げるイチゴ生産体系の確立が急務である。本発表では、高精度植物生体情報計測(フェノタイピング)技術を用いた培地レスでの高品質イチゴ生産技術の開発の成果について紹介し,稼げるイチゴ生産体系を展望する。

③「麹菌を用いた新たな代替肉『麹肉』の開発」

筑波大学 生命環境系 准教授 萩原 大祐氏

(お-09 健康長寿食品研究開発プラットフォーム)

持続可能な食料供給を実現するには、新たな代替肉の選択肢が必要とされている。私たちが着目したのは、我が国の伝統的発酵微生物である麹菌である。"バイオマス発酵"の技術により、短期間で効率的に大量培養が可能で、収穫した菌体が食素材となる。麹菌により作られた「麹肉」は、栄養、食味の点で優れた特性を示し、次世代の代替肉素材として、非常に有望である。

④「木そのものを直接発酵して造る香り豊かな新しいお酒 林業振興と新産業創出を目指して」

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

森林資源化学研究領域 微生物工学研究室 大塚 祐一郎氏

(持-35 地域創生に資する森林資源・木材の需要拡大に向けた研究開発プラットフォーム)

森林総合研究所では、木材の新しい前処理技術として水の中で細胞壁の厚さを砕く「湿式ミリング処理」を開発し、世界で初めて木材を直接糖化発酵して飲用を目的としたアルコールの製造を可能にしました。本発表では、「木の酒」の製造効率、樹種ごとの風味、「木の酒」が持つ魅力などについて説明するとともに、国産材需要拡大、林業成長産業化、山村地域振興に貢献することを目指して、世界初の「木の酒」の社会実装に向けた取り組みを紹介します。

4.参加申込要領

以下の登録URLより事前登録をお願いします。

 事前登録URL:

https://pwc-asiamc.webex.com/weblink/register/r524c610ed38675fddffff57b086ff964

 登録締切: 2023年2月8日(水) 10:00

5. WebEXウェビナー参加要領

WebEXウェビナーへの参加方法、通訳機能、質問投稿機能についてはこちらより資料をダウンロードの上、ご確認ください。

(お問い合わせ)

「知」の集積と活用の場 産学官連携協議会事務局(PwCコンサルティング合同会社 内)

 E-mail: jp_cons_fkii_jimu@pwc.com

Tel:080-3080-6169